1. 結論:PRO口座・ECN口座なら失うものがない
FXGTは入金ボーナスの手厚さで支持されているブローカーです。だからこそ「キャッシュバックを使うとボーナスが受け取れなくなる」という説明を見て、そこで検討を止めてしまう方が多くいます。
しかしこの説明は、FXGTの全ユーザーに当てはまるわけではありません。FXGTの入金ボーナスの対象はミニ口座・スタンダード+口座・CryptoMax口座であり、PRO口座とECN口座は対象外だからです。
つまりPRO口座やECN口座で取引している方は、TariTaliを紐づけたところで失う入金ボーナスがそもそも存在しません。低スプレッドを求めてPRO口座やECN口座を選んだ時点で、あなたはすでにボーナスを手放す選択をしています。その状態でキャッシュバックまで受け取らないのは、単純な取りこぼしです。
- PRO口座を使っている……入金ボーナスの対象外。手数料も無料でスプレッドが狭い
- ECN口座を使っている……入金ボーナスの対象外。FXGTで最もスプレッドが狭い
- 追加口座しか使っていない……口座開設ボーナスは最初の1口座のみが対象で、追加口座は対象外
- ボーナスを使い切って放置している……守るべき残高がすでにない
そしてスタンダード+口座やミニ口座を使っている方についても、結論は「諦める」ではありません。FXGTは1つのアカウントで複数の取引口座を持てるため、ボーナス用とキャッシュバック用を分けて両方取るという設計が可能です。この方法は本記事の第5章で具体的に説明します。
2. なぜ追加口座が必要なのか:既存口座は後から紐づけできない
そもそも、なぜ新しく口座を作る必要があるのか。今使っている口座の番号を登録すれば済みそうなものですが、仕組み上それはできません。
紐づけは口座を開設した瞬間に確定する
海外FXのキャッシュバックは、IB(Introducing Broker=紹介業者)の仕組みの上に成り立っています。ブローカーはIB経由で開設された口座の取引量に応じて報酬をIBへ支払い、TariTaliのようなサービスはその大部分をトレーダーへ還元します。全体像はTariTaliの仕組みと評判を検証した記事で解説しています。
どのIBに紐づくかは、口座を開設したときに経由したリンクで決まります。すでに開設済みの口座について後から「キャッシュバックの対象にしてほしい」と申請しても、原則として認められません。今お使いのFXGT口座は、公式サイトから直接作ったものであれ他のIB経由で作ったものであれ、そのままでは対象外です。
そこで「追加口座」という解決策が使われます。既存口座には一切手を触れず、TariTali経由で新しい取引口座をもう1つ作る。紐づけは新規口座の開設時点で正しく行われるため、既存口座のボーナスにも取引にも影響しません。
口座タイプを変えたい人は、どのみち追加口座を作る
もう一点。FXGTでは開設済みの口座について、口座タイプを後から変更することはできません。スタンダード+口座からPRO口座に移りたい、MT4からMT5に移りたいという場合、新しい設定で追加口座を作り、そこへ資金を移すという方法をとることになります。
つまり口座タイプの見直しを考えている方は、TariTaliを使うかどうかに関係なく、いずれ追加口座を作ります。同じ操作をTariTali経由で行うかどうかという違いしかなく、手間は変わりません。経由した場合だけ、以後の全取引にキャッシュバックが乗ります。
3. FXGTの口座タイプとキャッシュバック率
FXGTは口座タイプの種類が多く、それぞれ性格がはっきり分かれています。キャッシュバックの観点も含めて整理します。
| 口座タイプ | スプレッド | 取引手数料 | 入金ボーナス | TariTaliのCB率 |
|---|---|---|---|---|
| スタンダード+ | 標準的 | なし | 対象 | 6.0 USD / lot |
| ミニ | やや広め | なし | 対象 | 銘柄により変動 |
| PRO | 狭い | なし | 対象外 | 3.0 USD / lot |
| ECN | 最も狭い | 約6 USD / lot | 対象外 | 口座条件により変動 |
キャッシュバック率だけを見ると、スタンダード+口座の6.0USD/lotが突出しています。PRO口座はスプレッドが狭い代わりにキャッシュバック率が下がり、ECN口座はさらにスプレッドが狭い一方で1ロットあたり6USD程度の取引手数料が別途発生します。
「スプレッドが狭い口座=コストが安い」とは限りません。判断すべきはスプレッド+取引手数料−キャッシュバックという合計です。スタンダード+口座はスプレッドが広めでも、6.0USD/lotの還元があるため実質負担が大きく下がります。逆にECN口座はスプレッドが狭くても、手数料が乗り還元が薄いと差が縮まります。ご自身の主戦場の銘柄で、この3項目を足し引きして比べてください。
ロスカット水準の違いにも注意
意外と見落とされがちですが、FXGTはロスカット水準が口座タイプによって異なります。ミニ口座・スタンダード+口座・CryptoMax口座は20%であるのに対し、PRO口座とECN口座は40%とされています。同じ証拠金でもPRO・ECN口座のほうが早くロスカットに達するため、ボーナスがない分だけでなく、証拠金の余力という面でも運用がシビアになります。口座タイプを選ぶ際は、この点も含めて判断してください。
4. 実質コストはどこまで下がるのか
キャッシュバックは副収入ではなく、取引コストを直接押し下げる要素です。スタンダード+口座で数字を確認します。
FXGTのスタンダード+口座におけるEUR/USDのスプレッドは、おおむね1.4pips前後で推移します。EUR/USDは1pipが10USDに相当するため、1ロット往復のコストはおよそ14USD。ここに6.0USD/lotのキャッシュバックが戻ると、実質的な負担は8.0USDまで下がります。
率にしておよそ4割強のコスト圧縮です。スプレッドで言えば1.4pipsが実質0.8pips相当まで下がる計算になります。FXGTは「スプレッドがやや広い」と評されることがありますが、キャッシュバックを含めて評価すると印象はかなり変わります。
上の数値はスプレッドを一定と仮定したモデルケースです。実際のスプレッドは相場状況によって変動し、指標発表の前後や早朝の流動性が低い時間帯には拡大します。暗号資産銘柄についてはスプレッドの水準もキャッシュバックの扱いも通貨ペアとは異なるため、別途確認が必要です。ご自身の実コストは取引履歴と還元実績を突き合わせて把握してください。
5. ボーナスとキャッシュバックを両取りする口座設計
ここがスタンダード+口座・ミニ口座のユーザーにとって最も重要な章です。結論から言えば、どちらか一方を選ぶ必要はありません。
FXGTは複数の取引口座を保有できます。既存口座をボーナス専用として残し、TariTali経由で作った追加口座を通常取引用にする。入金ボーナスのキャンペーンが開催されているときだけ既存口座に入金し、それ以外の日常的な取引はキャッシュバック口座で行う。この分け方であれば、ボーナスもキャッシュバックも取りこぼしません。
どちらを主戦場にするかの目安
| あなたの状況 | おすすめの主戦場 |
|---|---|
| PRO・ECN口座を使っている | CB口座一本でよい(失うボーナスがない) |
| 入金ボーナスをほぼ使い切った | CB口座へ移行する |
| ボーナスを積極的に使っている | 2口座を併用し、用途で使い分ける |
| 取引量が多い(月20ロット以上) | CB口座の比重を上げる(還元の累計が大きくなる) |
判断の軸は取引を続ける期間です。ボーナスは受け取れるのが一度きりであるのに対し、キャッシュバックは取引を続けるかぎり毎月発生し続けます。短期間で辞めるつもりならボーナスが有利ですが、続けるほどキャッシュバック側の累計が伸びていきます。
もう一点、忘れてはならないのがボーナスは現金ではないという事実です。ボーナスは証拠金としてしか使えず、出金することはできません。一方キャッシュバックは出金可能な現金として積み上がります。同じ「1万円相当」でも性質がまったく異なります。この論点はキャッシュバック率と条件をまとめた記事でも扱っています。
6. TariTali経由でFXGTの追加口座を開設する手順
実際の操作に入ります。順序を間違えると紐づけに失敗し、作り直しになります。
STEP 1:TariTaliに無料登録する
最初の操作はFXGTではなくTariTaliです。メールアドレス・パスワード・氏名の入力だけで、費用も口座維持費もかかりません。確認メールのリンクをクリックしてアカウントを有効化します。詳しい入力内容はTariTaliの登録方法を図解した記事にまとめています。
STEP 2:TariTaliのダッシュボードからFXGTを選ぶ
ログイン後、対応ブローカーの一覧からFXGTを選択します。表示されるFXGT専用ページの口座開設ボタンから移動することで、これから作る口座がTariTaliのIBコードに紐づきます。
自分でFXGTにログインして追加口座を作ってしまうと、TariTaliには紐づきません。必ずTariTali側のリンクからFXGTへ移動してください。誤って作った場合は、正しい手順でもう1つ追加口座を作り直すことになります。
STEP 3:ダッシュボードで追加口座を作成する
FXGTのダッシュボードから新しい取引口座を作成します。「+」ボタン、または左側メニューの「取引口座」から進み、次の項目を設定します。
| 口座タイプ | スタンダード+(CB率6.0USDで手数料なし)/低スプレッド重視ならPRO |
|---|---|
| 種別 | リアル口座を選択。デモ口座ではキャッシュバックは発生しません |
| 口座通貨 | USD推奨(キャッシュバックの計算が把握しやすくなります) |
| プラットフォーム | MT4・MT5から選択。使用するEAに合わせて決めてください |
| レバレッジ | 普段の取引スタイルに合わせて設定 |
STEP 4:口座番号をTariTaliに登録する
口座を作成すると、FXGTから口座番号とサーバー名が発行されます。TariTaliのダッシュボードに戻り、「口座を追加」からこの番号を入力して紐づけを申請します。ステータスが「確認済」に変わるまで待ってください。承認前の取引はカウントされない可能性があります。
STEP 5:新規入金分で取引を始める
ここが他社と違う、FXGT特有の注意点です。詳細は次章で説明しますが、既存のボーナス口座から資金を移すとボーナスが消えます。ボーナスを温存したいなら、既存口座の資金には触れず、新しく入金する分を追加口座に入れてください。
7. 資金移動でボーナスが消える罠
FXGTで最も損をしやすいのが、この仕様の見落としです。
FXGTでは、口座間で資金を移動したり出金したりすると、その口座に付与されていたボーナスが消滅します。「ボーナス口座の資金をキャッシュバック口座に移そう」と考えて実行すると、移した瞬間にボーナスを失うことになります。せっかく両取りの設計を組んでも、この操作ひとつで台無しになります。
損をしない資金の入れ方
正しい進め方はシンプルです。
| 判定 | やり方 | 結果 |
|---|---|---|
| ○ | 既存のボーナス口座はそのまま置いておき、新規入金分をCB口座に入れる | ボーナスもCBも維持 |
| ✕ | ボーナス口座からCB口座へ資金を移動する | 移動した分のボーナスが消滅 |
既存口座のボーナスをすでに使い切っている、あるいはボーナス残高がない場合は、この制約を気にする必要はありません。その場合は資金をまとめてキャッシュバック口座へ移し、以後は1口座に集約するほうが管理は楽になります。
8. よくある失敗と対処法
失敗1:FXGTのダッシュボードから直接、追加口座を作ってしまった
最も多い失敗です。TariTaliのリンクを経由していないため、その口座はキャッシュバックの対象になりません。正しい手順で追加口座をもう1つ作り直してください。
失敗2:ボーナスを守るつもりで資金を移して、逆に失った
前章のとおりです。資金移動そのものがボーナス消滅の条件になっています。移す前に、その口座のボーナス残高がいくらあるかを必ず確認してください。
失敗3:ECN口座で作ったが、手数料でコストが下がらなかった
ECN口座はスプレッドが最も狭い一方、1ロットあたり6USD程度の取引手数料が発生します。キャッシュバックの条件も他タイプと異なるため、スプレッドの狭さだけで選ぶと期待したほど実質コストが下がらないことがあります。迷ったらまずスタンダード+口座で運用し、実際のコストを記録してから判断するのが確実です。
失敗4:反映されないと判断するのが早すぎる
キャッシュバックは取引直後に確定しません。当月の取引分が翌月の前半にかけて反映されていく仕様のため、翌月15日ごろまでは待つのが基本です。それでも反映されない場合の切り分け手順はCBが反映されない原因と解決法をまとめた記事に整理しています。
9. 月間シミュレーション:取引量別の還元額
1ドル150円、FXGTスタンダード+口座の6.0USD/lotで計算します。
| 月間ロット数 | 取引スタイルの目安 | 月間CB | 年間CB |
|---|---|---|---|
| 5ロット | 週1〜2回・少額中心 | 約4,500円 | 約54,000円 |
| 10ロット | 週2〜3回・標準的 | 約9,000円 | 約108,000円 |
| 30ロット | ほぼ毎日・デイトレード | 約27,000円 | 約324,000円 |
| 60ロット | EA稼働・高頻度 | 約54,000円 | 約648,000円 |
この還元は、トレードの勝ち負けとは無関係に発生します。負けた月でも、取引した事実に対して支払われます。入金ボーナスが一度きりの上乗せであるのに対し、キャッシュバックは取引を続けるかぎり毎月積み上がるという違いがここに表れます。
10. よくある質問
11. まとめ:口座タイプを確認してから決める
- PRO口座・ECN口座はもともと入金ボーナスの対象外。この2タイプなら失うものがない
- スタンダード+口座・ミニ口座は両取りできる。ボーナス用とCB用に口座を分ければよい
- 既存口座は後から紐づけできない。TariTali経由で追加口座を作る以外に方法はない
- 資金移動でボーナスは消滅する。既存口座の資金は動かさず、新規入金分をCB口座へ
- スタンダード+口座のCB率6.0USDが最も高い。率だけでなく実質コストで比較する
最初にやるべきことは、自分がどの口座タイプを使っているかの確認です。PRO口座かECN口座であれば、検討する材料はほとんどありません。スタンダード+口座やミニ口座であっても、口座を分ければ両方受け取れます。いずれにせよ「どちらかを諦める」という前提そのものが、FXGTでは成り立ちません。
FXGTのキャッシュバック率や暗号資産ボーナスとの関係をさらに詳しく知りたい方はTariTali×FXGT完全攻略の記事を、他のブローカーと比較したい方はXM追加口座でCBを受け取る手順やExness追加口座でCBを受け取る手順もあわせてご覧ください。