1. 結論:HFMはボーナスが専用口座に分離されている
キャッシュバックの導入をためらう理由は、ほぼ例外なく「ボーナスを失いたくない」という一点です。多くのブローカーでは、キャッシュバックを紐づけた口座でボーナスが受け取れなくなるため、この心配には根拠があります。
ところがHFM(旧HotForex)では、事情が少し異なります。HFMでボーナスが付与されるのはトップアップボーナス口座という専用の口座タイプだけで、プレミアム口座・ゼロ口座・プロ口座・セント口座はもともとボーナスの対象外だからです。
つまり普段プレミアム口座やゼロ口座で取引している方は、キャッシュバックを紐づけても失う特典がありません。ボーナスは最初から別の口座に切り分けられているため、「どちらを取るか」という二者択一が発生しないわけです。
- プレミアム口座を使っている……HFMで最も一般的な口座タイプ。ボーナス対象外
- ゼロ口座を使っている……低スプレッド重視の口座。ボーナス対象外
- プロ口座を使っている……上級者向け条件の口座。ボーナス対象外
- ボーナスを使う予定がない……そもそも専用口座を作っていない
そしてボーナスを積極的に使いたい方であっても、諦める必要はありません。HFMは複数の取引口座を保有できるため、ボーナス専用口座を残したまま、通常取引用のキャッシュバック口座を別に作るという運用が可能です。この設計は第4章で具体的に説明します。
2. なぜ追加口座が必要なのか
すでにHFMの口座をお持ちの方は、今の口座番号を登録すれば済むと考えるかもしれませんが、仕組み上それはできません。
紐づけは口座を開設した瞬間に確定する
キャッシュバックはIB(Introducing Broker=紹介業者)の仕組みで成り立っています。ブローカーはIB経由で開設された口座の取引量に応じて報酬をIBへ支払い、TariTaliのようなサービスはその大部分をトレーダーへ還元します。全体の構造はTariTaliの仕組みと評判を検証した記事で解説しています。
どのIBに紐づくかは口座を開設したときに経由したリンクで決まります。すでに開設済みの口座について後から申請しても、原則として認められません。今お使いのHFM口座は、公式サイトから直接作ったものであれ他のIB経由のものであれ、そのままではキャッシュバックの対象外です。
口座タイプを変えたい人は、どのみち追加口座を作る
HFMでは開設済みの口座について、口座タイプを後から変更することができません。プレミアム口座からゼロ口座に移りたい、セント口座から本格運用に切り替えたいという場合、新しく追加口座を開設して資金を移す以外の方法がありません。
つまり口座タイプの見直しを考えている方は、TariTaliを使うかどうかに関係なく追加口座を作ることになります。同じ操作をTariTali経由で行うか、会員ページから直接行うか。違いはそれだけで手間は変わらず、経由した場合だけ以後の全取引にキャッシュバックが乗ります。
3. どの口座タイプでキャッシュバック口座を作るか
HFMは口座タイプが6種類あり、それぞれ性格が明確に分かれています。キャッシュバックの観点を含めて整理します。
| 口座タイプ | 特徴 | ボーナス | CB口座としての適性 |
|---|---|---|---|
| プレミアム | 最も一般的。全銘柄を取引できる | 対象外 | ◎ 第一候補 |
| ゼロ | スプレッドが狭い代わりに手数料あり | 対象外 | ○ 取引量が多い人向け |
| プロ | 上級者向けの取引条件 | 対象外 | ○ 条件を確認して選ぶ |
| セント | 取引単位が小さく練習向き | 対象外 | △ 計算方法が異なる場合あり |
| トップアップボーナス | 20%の入金ボーナスが付く専用口座 | 対象 | ✕ ボーナス用に残す |
プレミアム口座が第一候補になる理由
迷ったらプレミアム口座を選んでおけば大きく外れません。HFMのなかで最も標準的な口座タイプであり、取扱銘柄も広くカバーしています。取引手数料がかからないため損益計算も単純で、TariTaliのキャッシュバック率も5.0USD/lotと安定しています。
一方ゼロ口座はスプレッドが狭い代わりに取引手数料が発生し、キャッシュバック率も下がります。スプレッドの狭さで手数料と還元率の低下を上回れるかどうかは、取引する銘柄と時間帯によって変わります。判断がつかない場合は、まずプレミアム口座で運用しながら実際のコストを記録するのが確実です。
口座選びの基準はスプレッド+取引手数料−キャッシュバックという合計です。「手数料無料だから安い」「スプレッドが狭いから安い」というどちらか一方だけの判断は、たいてい実態とずれます。HFMは口座数に余裕があるため、両方の口座を作って同じ手法を並行させ、実データで比較するという方法も取れます。
上の図はプレミアム口座のモデルケースです。EUR/USDのスプレッドを1.2pips前後と仮定すると1ロットあたり約12USDのコストが発生し、キャッシュバック5.0USDを差し引いて実質負担は約7.0USDになります。率にしておよそ4割のコスト圧縮です。
4. 12口座の枠を役割で使い分ける
HFMは最大12口座程度まで保有できるとされています(MT4が7口座、MT5が5口座という内訳での案内)。ボーナス口座と通常取引用の口座を分けるには十分な枠です。
おすすめの構成は3つの役割に分けることです。ボーナスを使いたいときだけトップアップボーナス口座に入金し、日常の取引はキャッシュバック口座で行う。そして手法や銘柄を検証したいときだけ、少額の検証用口座を使う。この分け方であれば、ボーナスもキャッシュバックも取りこぼしません。
どちらを主戦場にするかの目安
| あなたの状況 | おすすめの主戦場 |
|---|---|
| プレミアム・ゼロ口座を使っている | CB口座一本でよい(失うボーナスがない) |
| ボーナスを使ったことがない | CB口座へ集約する |
| トップアップボーナスを活用している | 2口座を併用し、用途で使い分ける |
| 月20ロット以上の取引がある | CB口座の比重を上げる(還元の累計が大きい) |
判断の軸は取引を続ける期間です。入金ボーナスは受け取れるのが一度きりであるのに対し、キャッシュバックは取引を続けるかぎり毎月発生します。短期で辞めるつもりならボーナス、続けるつもりならキャッシュバックのほうが累計は大きくなります。
もう一点、見落とされがちなのがボーナスは現金ではないという点です。ボーナスは証拠金としてしか使えず出金できませんが、キャッシュバックは出金可能な現金として積み上がります。同じ金額でも性質が異なります。この論点はキャッシュバック率と条件をまとめた記事でも扱っています。
5. TariTali経由でHFM口座を開設する手順
実際の操作です。順序を守らないと紐づけに失敗するため、この流れどおりに進めてください。
STEP 1:TariTaliに無料登録する
最初の操作はHFMではなくTariTaliです。メールアドレス・パスワード・氏名の入力だけで完了し、費用も口座維持費もかかりません。確認メールのリンクをクリックしてアカウントを有効化します。入力項目の詳細はTariTaliの登録方法を図解した記事で確認できます。
STEP 2:TariTaliのダッシュボードからHFMを選ぶ
ログイン後、対応ブローカーの一覧からHFMを選択します。表示される専用ページの口座開設ボタンから移動することで、これから作る口座がTariTaliのIBコードに紐づきます。
自分でHFMにログインして追加口座を作ってしまうと、TariTaliには紐づきません。必ずTariTali側のリンクからHFMへ移動してください。誤って作った場合は、正しい手順でもう1つ追加口座を作り直すことになります。
STEP 3:追加口座を開設する
HFMの会員ページから新しい取引口座を作成します。ここで選ぶ口座タイプは後から変更できないため、前章の内容をふまえて決めてください。
| 口座タイプ | プレミアム(標準的で扱いやすい)/低スプレッド重視ならゼロ |
|---|---|
| 種別 | リアル口座を選択。デモ口座ではキャッシュバックは発生しません |
| 基軸通貨 | USD推奨(キャッシュバックの計算が把握しやすくなります) |
| プラットフォーム | MT4・MT5から選択。使用するEAに合わせて決めてください |
| レバレッジ | 普段の取引スタイルに合わせて設定 |
STEP 4:口座番号をTariTaliに登録する
口座を作成すると口座番号とサーバー名が発行されます。TariTaliのダッシュボードに戻り、「口座を追加」からこの番号を入力して紐づけを申請します。ステータスが「確認済」に変わるまで待ってください。承認前の取引はカウントされない可能性があります。
STEP 5:資金を移して取引を始める
HFMは口座間の資金移動に対応しています。ただしボーナスが付与されている口座から資金を出すと、その分のボーナスは失われます。トップアップボーナス口座に残高がある場合は、その資金には触れず、新しく入金する分をキャッシュバック口座に入れるほうが損がありません。
6. よくある失敗と対処法
失敗1:HFMの会員ページから直接、追加口座を作ってしまった
最も多い失敗です。TariTaliのリンクを経由していないため、キャッシュバックの対象になりません。正しい手順で追加口座をもう1つ作り直してください。HFMは複数口座を持てるため、作り直し自体は可能です。
失敗2:ボーナス口座から資金を移して、ボーナスを失った
ボーナスが付与されている口座から出金や資金移動を行うと、ボーナスは消滅します。「キャッシュバック口座にまとめよう」と考えて実行すると、その瞬間にボーナスを失うことになります。移す前に、その口座のボーナス残高を必ず確認してください。
失敗3:セント口座で作ったが、還元の計算が想定と違った
セント口座は取引量の単位が通常の口座と異なるため、キャッシュバックの計算方法や対象条件が他の口座タイプと違う場合があります。少額で練習する用途には向いていますが、還元を目的とするならプレミアム口座のほうが分かりやすくなります。
失敗4:反映されないと判断するのが早すぎる
キャッシュバックは取引直後に確定しません。当月の取引分が翌月の前半にかけて反映される仕様のため、翌月15日ごろまでは待つのが基本です。切り分けの手順はCBが反映されない原因と解決法をまとめた記事に整理しています。
7. 月間シミュレーション:取引量別の還元額
1ドル150円、HFMプレミアム口座の5.0USD/lotで計算します。
| 月間ロット数 | 取引スタイルの目安 | 月間CB | 年間CB |
|---|---|---|---|
| 5ロット | 週1〜2回 | 約3,750円 | 約45,000円 |
| 10ロット | 週2〜3回・標準的 | 約7,500円 | 約90,000円 |
| 30ロット | ほぼ毎日・デイトレード | 約22,500円 | 約270,000円 |
| 60ロット | EA稼働・高頻度 | 約45,000円 | 約540,000円 |
この還元はトレードの勝ち負けとは無関係に発生します。負けた月でも、取引した事実に対して支払われます。20%の入金ボーナスが一度きりの上乗せであるのに対し、キャッシュバックは取引を続けるかぎり毎月積み上がるという違いがここに表れます。
EAを使って取引量を確保している方はオートリベートで還元を自動化する方法もあわせて確認しておくと、受け取りの手間まで減らせます。
8. よくある質問
9. まとめ:口座タイプを確認するところから始める
- ボーナスはトップアップボーナス口座だけ。他の口座タイプは失うものがない
- プレミアム口座が第一候補。標準的で取扱銘柄が広く、CB率も5.0USDで安定
- 既存口座は後から紐づけできない。TariTali経由で追加口座を作る
- 口座タイプは後から変更できない。開設時の選択だけは慎重に
- ボーナス口座から資金を移すとボーナスは消える。新規入金分をCB口座へ
HFMは口座タイプが多いぶん複雑に見えますが、キャッシュバックの判断に限れば論点は単純です。ボーナス専用口座を使っているかどうか、それだけを確認すれば結論が出ます。使っていないのであれば、キャッシュバックを見送る理由はありません。
HFMのキャッシュバック率や口座タイプの詳細をさらに掘り下げた内容はTariTali×HFM完全攻略の記事にまとめています。同じくボーナスとの兼ね合いが少ない選択肢としてはTitanFXのキャッシュバック口座の作り方も比較対象になります。