1. 業者別の上限一覧:桁が違う
まず数字を確認しておきます。追加口座の上限は、業者によって驚くほど差があります。
Exnessの200口座とXMの8口座では、25倍の開きがあります。ただしこの差が使い勝手の差に直結するかというと、そうではありません。実際に必要な口座数は、多くの方にとって2〜3口座程度だからです。
「200口座も作れるならたくさん作ろう」と考える必要はありません。口座を増やすほど資金が分散し、管理も複雑になります。この記事の後半では、増やしすぎたときに実際に何が起きるのかを具体的に説明します。上限を知ることより、自分にとっての適正数を決めることのほうが役に立ちます。
上限に近い数まで作れる業者の使い道
とはいえ、口座数に余裕があること自体はメリットです。とくに有効なのが口座タイプの比較検証です。同じ手法を2つの口座タイプで並行させれば、どちらが自分にとって安いのかを実データで確認できます。スプレッドは相場状況で変わるため、モデル計算だけでは分からない部分があるからです。
TitanFXの15口座、AXIORYの10口座、Exnessの200口座であれば、この検証をやり直しても枠を気にする必要がありません。
2. 口座を分ける価値があるのは、どんなときか
口座を増やす判断の基準は1つだけです。分けることで判断材料が増えるかどうか。増えないなら、分ける意味はありません。
価値がある分け方1:ボーナス用とキャッシュバック用
最も実利が大きい分け方です。多くのブローカーでは、ボーナス対象外の口座タイプが存在します。XMのゼロ口座やKIWAMI極口座、FXGTのPRO口座やECN口座、Vantageのプレミアム口座などです。
既存口座をボーナス用として残し、TariTali経由で作った追加口座をキャッシュバック用にする。これだけで両方の特典を取りこぼさずに済みます。詳しい設計はボーナスとキャッシュバックを両取りする方法にまとめています。
価値がある分け方2:裁量とEA
裁量トレードとEA(自動売買)を同じ口座で回していると、成績の切り分けができません。損益がひとまとまりになるため、「EAは利益を出しているのか」という問いに答えられなくなります。
口座を分ければ、それぞれの損益とキャッシュバック額を独立して把握できます。トレード損益ではマイナスでも、キャッシュバックを含めるとプラスに転じているというケースは実際に起こります。口座を分けておけば、この判断が数字で行えます。
価値がある分け方3:口座タイプの比較
スタンダード口座と低スプレッド口座、どちらが自分にとって安いのか。これは取引する時間帯や銘柄によって変わるため、一般論では決まりません。両方の口座を作って同じ手法を並行させれば、実データで答えが出ます。
価値がない分け方:目的なく増やす
「作れるから作る」「なんとなく分けたほうがよさそう」という理由で増やした口座は、資金を分散させるだけで終わります。次の章で説明するとおり、これは実際にリスクを高めます。
3. 増やしすぎると何が起きるのか
口座を増やすことの代償は、はっきりしています。証拠金維持率は口座ごとに計算されるという点です。
総資金が30万円だとして、それを1口座に集約していれば30万円分の余力があります。同じ30万円を3口座に分ければ、1口座あたり10万円です。同じポジション量を持った場合、耐えられる含み損は3分の1になります。
口座を分けたのに、それぞれの口座で以前と同じロット数を建ててしまうケースです。合計のポジション量は変わらないのに、各口座の余力だけが減っている状態になり、相場が少し逆行しただけでロスカットに達します。口座を分けるなら、各口座の資金に見合った量までポジションを落としてください。
管理コストも無視できない
口座が増えれば、確認すべき画面が増えます。どの口座にいくら入っているか、どの口座でポジションを持っているか、どの口座がキャッシュバックの対象になっているか。数が増えるほど把握が難しくなり、入金先を間違える、ボーナス口座から資金を移してボーナスを失う、といった操作ミスも起きやすくなります。
| 口座数 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 1口座 | 資金効率が最も高い・管理が単純 | ボーナスとCBのどちらかしか取れない |
| 2〜3口座 | 両取りできる・成績を切り分けられる | 管理はまだ容易 |
| 4〜6口座 | 細かい検証ができる | 資金が分散し、把握が難しくなる |
| 7口座以上 | 特になし(明確な目的がある場合を除く) | 証拠金維持率の管理が破綻しやすい |
4. 適正な口座数の決め方
結論として、多くの方には次の構成をおすすめします。
| 口座 | 役割 | 資金配分の目安 |
|---|---|---|
| メイン(CB用) | 日常の取引すべて。TariTali経由で開設する | 7〜8割 |
| ボーナス用 | ボーナスキャンペーン開催時のみ入金する | 2〜3割 |
| 検証用(任意) | 口座タイプや手法を比較したいときだけ | 少額 |
この構成であれば、どのブローカーの上限にも余裕で収まります。XMの8口座でも十分です。上限が200口座あるExnessであっても、実際に必要なのはこの程度です。
資金配分の考え方
メイン口座に資金の大半を置くのは、証拠金維持率を確保するためです。取引の中心となる口座の余力が薄いと、ロスカットのリスクが高まります。ボーナス用の口座はキャンペーン時にだけ使うので、常時多くの資金を置いておく必要はありません。
5. どうせ作るなら、キャッシュバック対象にする
ここまで読んで「追加口座を作ろう」と考えた方に、1つだけ確認していただきたいことがあります。
その口座、TariTali経由で作れば以後の取引すべてにキャッシュバックが乗ります。
紐づけは口座を開設した瞬間に確定する
キャッシュバックはIB(Introducing Broker=紹介業者)の仕組みで成り立っています。どのIBに紐づくかは口座を開設したときに経由したリンクで決まり、後から変更できません。ブローカーの管理画面から自分で作った口座は、原則としてキャッシュバックの対象になりません。仕組みの詳細はTariTaliの仕組みと評判を検証した記事で解説しています。
TariTaliに無料登録してから、その画面のリンク経由でブローカーの口座開設ページへ移動する。作業として増えるのはこれだけです。所要時間は3分程度で、口座の作り方も取引条件も何ひとつ変わりません。違うのは、以後の取引に還元が乗るかどうかだけです。
口座タイプを変えたい、EAを別口座で回したい、ボーナスと分けたい。理由が何であれ、追加口座を作ること自体は決まっているのであれば、その一度の操作をTariTali経由にしない理由はありません。ブローカー別の具体的な手順は、この記事の関連記事からご確認ください。
6. 使わなくなった口座はどうするか
口座を増やしたあと、使わなくなるものが出てきます。放置していいのか、削除すべきなのか。
基本は残高をゼロにして整理する
使わない口座は、資金を引き上げたうえで削除するのが基本です。多くの業者は管理画面から削除でき、削除できない場合もサポートに依頼すれば対応してもらえます。
長期間まったく取引しない口座は、業者によって休眠口座として扱われ、口座管理手数料が発生したり凍結されたりする場合があります。残高を置いたまま放置していると、気づかないうちに目減りしていることがあります。使わないと決めたら、資金を引き上げておいてください。
口座を削除してもキャッシュバックは消えない
よくある不安ですが、口座を削除してもそれまでに発生したキャッシュバックが取り消されることはありません。TariTaliの残高として計上済みの分は、そのまま出金できます。ただし削除後はその口座での新たな還元は発生しなくなります。出金の手順はTariTali出金完全ガイドにまとめています。
7. やってはいけないこと:アカウントの重複作成
「口座を増やせば増やすほど得をする」という発想を、アカウント自体の複製にまで広げてはいけません。
複数のメールアドレスを使って別々のアカウントを作る行為は、多くのブローカーで禁止されています。ボーナスの不正受給とみなされ、取り締まりや口座凍結の対象になります。凍結されれば、それまでの利益もキャッシュバックも受け取れなくなる可能性があります。口座を分けたいときは、必ず1つのアカウント内で追加口座を作る形にしてください。
正規の方法だけで、この記事で紹介した設計はすべて実現できます。上限に達することもまずありません。
8. 口座を1つ増やしたときの年間の差
キャッシュバック用の口座を1つ追加した場合、年間でどれだけの違いが出るかを試算します。1ドル150円で計算します。
| 月間ロット数 | CB率 5.0USD | CB率 7.0USD | CB率 8.5USD |
|---|---|---|---|
| 10ロット | 年 約90,000円 | 年 約126,000円 | 年 約153,000円 |
| 30ロット | 年 約270,000円 | 年 約378,000円 | 年 約459,000円 |
| 60ロット | 年 約540,000円 | 年 約756,000円 | 年 約918,000円 |
追加口座を1つ作るという数分の作業に対して、年間でこれだけの差が生まれます。しかも取引の内容は何も変えていません。同じ手法、同じロット数、同じ勝率のままです。口座を増やす目的として、これ以上に分かりやすいものはありません。
9. よくある質問
10. まとめ:上限より、適正数を決める
- 上限は業者で大きく違う。XMは8口座、TitanFXは15口座、Exnessは200口座
- 実用的なのは2〜3口座。ボーナス用とCB用、必要なら検証用を1つ
- 分ける価値があるのは判断材料が増えるときだけ。目的のない口座は作らない
- 証拠金維持率は口座ごとに計算される。分けるほど耐えられる含み損は小さくなる
- どうせ作るならTariTali経由で。手間は変わらず、以後の取引に還元が乗る
追加口座は「たくさん作れるほど良い」ものではありません。上限の数字を追いかけるより、自分の運用にとって意味のある分け方を2〜3個決めるほうが、結果として使いやすくなります。
そして口座を1つ作ると決めたのであれば、その口座をキャッシュバックの対象にしておくことをおすすめします。作業として増えるのはTariTaliへの無料登録だけで、以後の取引すべてに還元が乗ります。ブローカー別の手順は追加口座の作り方をブローカー別にまとめた記事と、この記事の関連記事からご確認ください。両取りの設計を知りたい方はボーナスとキャッシュバックを両取りする方法もあわせてどうぞ。